ベランダで和綿栽培(綿繰り): 随時更新



「自分で育てた綿から、自分で糸を紡ぎ編み物がしたい!」の想いで、2021年に自宅マンションのベランダで和綿を栽培しました。今回は、収穫した綿から糸を紡ぐ為に、綿から一つ一つ種を取り出す作業の記録です。お勧めしたいことや、反省点、使った道具を紹介します。

ベランダで和綿栽培(種撒き~収穫)編



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綿繰り

綿を収穫したら、糸を紡ぐ為に綿から種を取り出さなければなりません。
基本は綿と手さえあれば綿繰りは可能です。「綿繰り機」という便利な道具もありますが、取扱店舗も少なく、お値段もそれなりにします。いつかは欲しい憧れの道具ですが、今回は手作業で挑戦しました。






和綿は一つの実に3〜5ヶの房が出来ます。この一つ房は、種が6〜9ヶまとまったものです。





一つの種には1200〜3300本の綿毛が360°放射線状に伸びています。




さて、綿繰り作業です。片手の指でしっかり種を摘み、もう一方の利き手で毛の先を摘み、種に対して垂直に引き抜きます。



お勧め
:一度に少量ずつ引き抜いていくのが手が痛くならないコツです。欲張って多く毛を摘みますと指先を痛めます。また、綿の繊維は湿気を吸い込みますので長く触ってれば指先が乾燥してしまいます。無理せずに毛抜きを使ってください。

毛抜きは先が平なもの、斜めになっているもの、尖った松毛抜きの大きく分けて3種類ありますが、ここで使うのは先の平らな毛抜きです。

100円均一で簡単に入手できますが、ZwillingやTWEEZERMAN、国産ですと倉田万峰毛抜きがお勧めです。先が鋭すぎないので綿の繊維を痛めませんし、隙間もなくしっかり掴めてストレスフリーで使えます。今回私はVICTORINOXの十徳ナイフに付いていたピンセットを使いました。
ここ数年の買い物で、十徳ナイフは一番活躍しているかもしれません。





さて、まだまだこれから弾ける実が後に控えておりますが、現在収穫を終えている第一弾の綿の綿繰りの結果です。




繊維25g 種764ヶ
ここからどのくらいの量の糸が紡げるのか楽しみです!